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[東京 3日 ロイター] 個人の資産運用ツールである投信への資金流入が好調だ。5月は07年8月の米サブプライム問題発生以降で最高の9300億円を超える資金が純流入した。人気の毎月分配型に8000億円を超える資金が流入したほか、新規募集でも大型設定が目立った。「震災や原発問題を受け、社会不安から着実に実入りのある投資商品を選好する傾向が強まった」(国内証券)との声が出ている。
<07年8月のサブプライム問題以降、最高の流入額>
野村総合研究所(NRI)によると、5月の追加型株式投信(含むETF)の純流入額は9333億円。一連の金融危機の発端となった07年8月の米サブプライム問題発生以降で最大。2010年の流入最高額8543億円(5月)も大きく上回った。機関投資家の動向を反映しやすいETFを除いた純流入額も8587億円となり、10年の最高額7913億円を上回ったほか、07年8月以降で最高額となった。
個人マネー流入のけん引役となったのは毎月分配型ファンド。5月の純流入額は8129億円となった。カテゴリー別では不動産投信を含む「海外ハイブリッド」に5215億円が純流入した。また5月は新規募集において4本が2011年新規投信設定額ランキングの10位にランクインするなど大型設定が続き、新規投信も健闘した。当初設定は26本で合計で2345億円だった。
<収益率は軒並みマイナス、株安円高傾向響く>
潤沢な資金が流入する一方で、収益率はマイナス2.1%となった。マイナスになるのは10年10月以来。分類別でも「国内債券」を除きすべてのカテゴリーでマイナスとなった。株式市場は先進国も新興国の軒並み下落したほか、ユーロや豪ドルなど米ドル以外の通貨に対して円が上昇したことが響いた。
収益率がマイナスでも資金が潤沢に流入した背景には「逆張り的発想から、分配重視の個人が価額の下がった分配型を買うケースも多い」(大手証券)との声が聞かれた。
<ボーナスシーズンの6月に期待高まる>
5月の資金純流入ランキング上位20本の純流入額は8694億円、前月の7482億円から大きく膨らんだ。一方、純流出ランキング上位20本の純流出額は2890億円となり、前月の4800億円から大きく縮小した。
純流入額ランキングでは20本中7本が不動産型で、顔ぶれは前月と変わらず。7本が上位12位までにランクインし、通貨選択型も8本がランクインした。「ボーナスシーズンを前にまだ積極的な営業はしていない。個人のニーズもまちまちで、既存商品に流れた」(国内証券)という。純流出額が縮小した背景には「積極的な営業による乗り換えが少なかったからではないか」(前出の国内証券)との見方がある。新規募集で大型設定も相次いだが、ある国内投信関係者は「債券あり株式ありで、特色がない。既存ファンドでは圧倒的に毎月分配型、REITやハイ・イールドなどが好調だ」とし「再び投資家の志向は分配型、とりわけ利回りものに戻りつつあるのかもしれない」と指摘した。
ボーナスシーズンであり、期末でもある6月は、中国関連や農業関連、通貨選択型など、様々な商品の設定が予定されている。販売会社からは「相場が上昇しないと活気がでない。投信だけ積極的に押していけるかどうか心配だ」といった声もあるが、震災後に何のサポートもない状態で5月は1兆円近い資金が流入した。「流れが変わったのかもしれない。これまでの流れに、ボーナス商戦の積極営業が加われば6月も高水準の資金流入が期待できる」(国内投信)と強気な声もあった。
(岩崎 成子)
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[東京 3日 ロイター] 与謝野馨経済財政担当相は3日夜、政府・与党の社会保障改革検討本部の会合終了後に記者会見し、政府が改革案として示した2015年度までに消費税率を10%へ引き上げる方針は、今後の議論を経ても「動かない」との見通しを示した。
政府は改革検討本部などで改革案について協議を進め、今月20日前後に一体改革の全体像となる成案を決定する方針。
この日の改革検討本部では、有識者らで構成する社会保障に関する集中検討会議が2日に取りまとめた改革案について議論。改革検討本部の下に、関係閣僚や与党幹部らで構成する「成案決定会合」を設置し、政府の税制調査会や集中検討会議、民主党の社会保障と税の抜本調査会などと議論を相互に進める方針を決めた。ただ、与謝野担当相は改革検討本部での議論を経ても「消費税率は目いっぱいの話をしている。ここは動かない」との見通しを示した。
与謝野担当相によると、改革検討本部の会合では菅直人首相が、一体改革は喫緊の課題だと述べ「強い意思を表明した」という。
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